コーヒーをおいしく飲むために:珈琲講座

珈琲はとてもデリケートです。保存方法や、珈琲の入れ方がよくないとせっかくいい豆を購入してもおいしく飲むことはできません。ここでは珈琲をおいしく飲むための方法をご説明します。

珈琲豆は生鮮食品です

いろいろな種類のコーヒーミルがあります

購入の際はなるべく豆のまま購入してください。

コーヒーミルをお持ちでない方は当店でお挽きしますが、
粉にしてしまうと鮮度の劣化は早まってしまいます。

新鮮な珈琲を味わうために
ご購入されてはいかがでしょうか。

保存管理はしっかりと

豆のままで購入しても油断は禁物です。
時間がたつにつれ、やはり味は落ちていきます。
お手元に豆が届きましたら、しっかりと保存管理をしていただきたいと思います。

キャニスター(保存ビン)、または密閉度のいい空き缶(お茶葉の缶など)に豆を移し、冷蔵庫にて保存をしてください。
冬は常温保存でも問題ないですが、夏場は必ず冷蔵庫に入れて保存してください。

珈琲豆は焙煎してから時間が経過するほど味が劣化します。
豆の場合はご購入後20日以内、粉の場合は10日以内を目安に使い切っていただきたいものです。
また、鮮度を落とさないために、豆は飲むときに飲む量だけ挽いてください。

器具や用途によって最適の挽き方があります

一般的に中挽きが基本となりますが、抽出器具によって最適の挽き方があります。
コーヒーメーカー、パーコレーターの場合は粗挽き。
ペーパードリップ、サイフォン、ネルドリップの場合は中挽きが適しています。

また、用途によっても挽き方はかわります。
アイスで飲むときは細挽きをお勧めします。
エスプレッソにするときは極細挽きにしたほうがよいでしょう。

コーヒーメーカー、
パーコレーターには
粗挽き
ペーパードリップ、
サイフォン、
ネルドリップには
中挽き
アイスコーヒーには 細挽き
エスプレッソには 極細挽き

湯温、粉の量

まず、使用する水は浄水器のものを使用してください。
水を沸騰させたら、火を止め少し冷ましてください。
湯温は82~83度が最適です。
湯温は高すぎても、低すぎてもいけません。
湯温が高すぎると珈琲の持つ強い成分(いやな苦味、えぐみ)が出やすくなり、それによって、うまみ、甘みの成分が隠れてしまい、ただの苦いものになってしまうからです。
どんな豆にも、うまみ、甘みの成分がございますが、湯温が高すぎて、強い成分が前面に出てしまうとそれらが打ち消されてしまうのです。

次に粉の量ですが、1杯につき約13グラムが目安です。
ここで注意していただきたいことがあります。
一度に入れる杯数を増やす場合、粉の量は減らしたほうがよいのです。

例えば、2杯分を入れるときは、1杯分の2倍の量(約26グラム)では多すぎです。
1杯分にプラス7~8グラムが適当です。
なぜなら、粉の量が多くなると、お湯がサーバーに落ちるまでの時間が長くなるため、単純に粉の量を2倍にすると少し濃くなってしまうからです。
3杯分を入れるときは、粉の量は2.5杯くらい(32~33グラム)で十分です。
もちろん、濃いコーヒーが好みの方は、目安に比べて粉の量を増やし、薄いコーヒーが好みの方は、減らして調節をしてください。

ちなみに、水の量は1杯につき約160ccが目安となります。

いよいよ抽出です

抽出方法によって、同じ珈琲豆でも味がまったく違うものになってしまいます。
おいしく珈琲を飲むためには、正しい抽出が必要になります。

 蒸らし

まず蒸らしをしていただきます。
蒸らしとは簡単に言うと、お湯によってコーヒーの組織をふやかすことです。 ふやかすことによって、コーヒーの成分が出やすい状態にします。
蒸らしをきちんとしないと成分が溶解されないままサーバーにお湯が落ちてしまうため、出来上がった珈琲の味が薄っぺらなものになってしまいます。
特にドリップ式の抽出において、この蒸らしの作業は大変重要です。

では、蒸らし方を具体的にご説明します。

ペーパーの中に粉を入れます。
(粉は平らにしてください。)

お湯を粉に注ぎます。
お湯を粉に乗せる気持ちでやさしく入れてください。
粉の中央から、「の」の字を書くように入れます。

  • 刺激を与えないように、少しずつ入れます。
  • お湯の量は、粉をお湯の中に漬け込ませるのではなく、粉の組織と組織の間にお湯が入り込むくらいがちょうどいいです。

これで、一度目の蒸らしは完了です。
一度お湯を入れるのを止め、30秒程度待ちます。
そのあと、一度目と同じ要領で再度蒸らします。

抽出

二回の蒸らしが完了したら、いよいよ本格的な抽出です。
蒸らしのときに比べて、落とすお湯の太さをやや太くして、同じように、「の」の字を書くように、リズミカルに入れます。
その際には蒸らしのときと同様、豆に刺激を与えないよう、そっと、やさしく入れます。
刺激を与えてしまいますと、珈琲の強い成分(いやな苦味、えぐみ)が前面に出てしまい、 うまみ、甘みの成分が隠れてしまいます。

一度に入れるお湯の量にも注意が必要です。
粉が常にお湯の中に浸っている状態がベストですのでお湯がサーバーに落ちるたびに、その分だけ足すようなイメージで、ちょっとづつちょっとづつ入れます。
ドリッパーのお湯がサーバーに落ちきってから足すのは間違いです。
なぜならお湯がサーバーに落ちきるのを待っていると、お湯の温度が下がってしまうからです。
お湯の温度が下がると、やはり苦味やえぐみが出てきてしまうのです。

サーバーのメモリを確認し、一杯分の量に達したら、上のドリッパーを取り外します。
ドリッパーにはまだお湯が残っていますが、そのまま取り外してください。
残ったお湯には、珈琲の成分のアクの部分が出てしまっていますのでちょっともったいない気がしますが、捨てたほうがよいのです。
2,3杯分を入れるときは、はじめのほうに落としたコーヒー液と最後のほうに落ちたコーヒー液では、その濃さが違いますのでドリッパーをはずした時点でよくかき混ぜてください。
これで、濃度が均一化されます。

この頃にはサーバーに落としたコーヒーは多少冷めてますので、再度火を通して暖めなおしてください。(沸騰させてはいけません) 約5秒です。

これで、抽出は完了です。
コーヒーを冷まさないためにもコーヒーカップも暖めておくとよいでしょう。